警察官の制服

警察官といえば制服。子どものころ、「警察官の制服がカッコイイと思って警察官にあこがれた」という人も多いでしょう。

警察官は制服以外にも警棒や手錠、警察手帳など、さまざまな装備を身につけています。
ここでは警察官の制服と装備について、あまり知られていない豆知識をご紹介します。

警察官の制服の種類は?

警察官の制服は大きく分けて3種類あります。

一つめは背広タイプの制服。これが警察官の基本的な制服です。

二つめは「活動服」。これは上着がベルトの部分までの丈になっています。制服の警察官は腰に拳銃や警棒を装着しているので、 背広タイプの制服では動きがとりにくいことも多く、普段の仕事ではこの活動服を着ている場合もあります。

三つ目は「出動服」。これは盾やヘルメットを着けて警備をするときや、野山を捜索するときなどに着る制服です。機動隊員は出動時、 この服を着用します。

また、制服には、合服(春秋用)・夏服・冬服を季節によって使い分けます。
冬服は合服よりも若干色が濃いです。
なお、衣替えは全員一斉に行うので、ある警察官は合服だが、別の警察官は冬服だ、ということはありません。

ちなみに、これらの制服は警察官には支給されますが、一般には市販されていませんので念のため。

制服の警察官ってどんなものを持っているの?

制服の警察官の持ち物は主に次のとおりです。

  • 警察手帳
  • 拳銃(男性警察官のみ)
  • 警棒
  • 手錠
  • 警笛

これらは警察官の必須装備として、制服警察官は、仕事中は常に携帯しているものです。

そのほかにも

  • 警察無線
  • メモ帳(備忘録)、筆記用具、印鑑

もいつも携帯しているものです。

警察官の制服 ユニークなのは印鑑。これはいろいろな書類や交通切符などを現場で書くときに必要なのです。 これがないと仕事にならないくらい、実は大切なものなんですよ。警察官には印鑑をプレゼントすると泣いて喜ぶかも知れません(笑)

ところで、仕事が休みのときは拳銃は家に持って帰っているかというと、そんなことはありません。というか、持ち帰ってはいけません。
拳銃と警察手帳は、警察官の装備の中でも最重要のもの。仕事以外の時は警察署で厳重に保管しています。

それから、拳銃や警棒って、直接ベルトに付けているように思われるかもしてませんが、それは間違いです。
これらの装備品は「帯革」と呼ばれるベルトの一回り大きなものに付け、その帯革をベルトに付けます。つまり、ベルトを二重にしているようなものです。

警察官の階級で制服が違うの?

かなりトリビアな知識ですが、警察官の制服は、階級によって少し違います。なので階級章を見なくても、 制服を見るとその警察官の階級が分かります。

一番の違いはそでの部分。そでのところに斜めのラインがありますが、巡査や巡査長はそのラインが黒一色。 巡査部長は銀色のラインが入っていて、警部補以上は金色のラインが入っています。

もう一つの違いは制帽。警部以上の制帽には金色のラインが入っています。また、制帽の後にも短い白いラインがありますが、 これも階級によって違います。

警察官の制服とガードマンの制服の違い

街で見かけるガードマンの制服は、警察官の制服と見本にしているのか、よく似ています。
警察官の制服をまじまじと見たことのない人は、ガードマンと警察官を一目で区別できないかも知れません。
そんな方のために、ここでは「簡単にわかるガードマンと警察官の見分け方」とお教えしましょう(何のために?)

  • ネクタイの違い
    警察官のネクタイは男女ともにややグレーです。よく赤やえんじ色のネクタイの制服を見かけますが、それはガードマンです。
    警察官の制服には赤やえんじ色の部分は全くありませんので、そこは分かりやすい部分です。
    また、警察官の夏服にはネクタイがありません。これも大きな違いです。
  • 警棒
    現在の警察官が腰につけている警棒は長い木の棒ではありません。折りたたみ式で、黒色です。
    また、背広タイプの制服の場合、警察官の警棒は背広の中に隠れて見えません。
  • 制帽と警笛のひも
    制帽に白い部分があったり、警笛をつける肩紐が白いのはガードマンです。
    交番の地域警察官は制帽は紺色で、警笛は金属のチェーンか、黒いひもで結んでいます。
    しかし、交通警察官は制帽に白い部分があり、警笛の肩紐が白いので、一概には言えませんが。

「通常点検」って何?

警察官の制服 「通常点検」この言葉を知っている方は、かなりの警察マニアです(笑)。

通常点検とは、警察官の装備の中で重要な、警察手帳・警棒・手錠・拳銃・警笛について、壊れていたり、汚れていたり、不具合がないか、 全体で一斉にチェックすることですが、儀式的な面もあります。

全員がキレイに整列し、指揮官の指揮の下、規律正しく点検を行う様子はなかなか壮観ですが、 一般の方が目にすることはほとんどないでしょう。

 

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